2022.04.29

アクシス2022年4月29日「汚れたユニフォーム」

 メジャーリーグでの日本人選手の活躍に心を躍らせている方々が多いのではないでしょうか。私もその一人です。メジャーリーグと言えばエンゼルスの大谷 翔平選手ですが、先日、めったにないことが起きました。

 お気づきになった方も大勢いらっしゃると思います。先発投手として1回裏にマウンドに立った大谷選手のユニフォーム。汚れていました。先発投手のユニフォームが汚れているのは普通はありえないことです。理由は、1回表に1番バッターとして出塁した時にスライディングで汚れてしまったのです。二刀流だからこその出来事に、実況のアナウンサーも興奮気味に伝えていました。

 大谷選手の汚れたユニフォームを見て、友人であるキム・カーバーが紹介した少年時代のエピソードを思い出しました。野球が好きだったキムは、引っ越した先の少年野球チームに入ります。でも、強豪チームだったのでなかなか試合に出られず、いつもきれいなユニフォームのまま帰宅します。それが嫌でたまりませんでした。

 

 ところがある大会の準決勝で、ピンチヒッターで出るように言われます。手に汗がにじんできました。グラウンドの砂を手にこすりつけると、その手をユニフォームのズボンで拭ってバッターボックスに立ちました。結果は3球3振でした。

 でも、充実感がありました。ゲームに出られたからです。ユニフォームも少し汚れました。チームは決勝に進みました。接戦でした。同点で迎えた最終回裏、1アウトランナー1塁という大事な場面で、監督から声がかかりました。「カーバー、ピンチヒッターだ!」

 手に汗がにじんできました。グラウンドの砂を手にこすりつけると、ユニフォームのズボンで拭いました。1球目、空振り。2球目、ボール。そして3球目、力いっぱい振り抜きました。ボールの芯をとらえた感触がありました。見ると外野手が背中を見せてボールを追いかけています。サヨナラホームランでした。でも、彼は全力でベースを駆け抜け、ホームに滑り込みました。なぜって、ユニフォームを思いきり汚したかったからです。

 汚れたユニフォームは、ゲームに参加していることの証ですね。「人生」というゲームは、私たち一人ひとりが残らず選手登録されています。バッターボックスに立つ機会を得たら果敢にチャレンジしましょう。そして、ユニフォームが汚れていることを誇りにしようではありませんか。

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